愛のまわりに~瀬戸内寂聴
2005年 06月 19日
瀬戸内寂聴さんとの出会いは高校生の頃なのでもうかれこれ
二十数年前になります。
“燃えて生きる”という講演会が開かれたのですが、恥ずかしながら
当時得度後で文壇では長く活躍されてきていた彼女の作品を
わたしは読んだことも無く、それどころか徳島出身の彼女の
名前すら知りませんでした。
その後も文学作品はあえて避け、おもにエッセイや講演、法話を
読んだり聞いたりしています。
就学前の小さな娘さんを夫のもとに残し、情熱的な生き方をしてきた彼女の言葉には
清廉潔白さではなく、現実としての人生を見つめるための生きた重みを感じます。
一人の人間として、女として、生きかたにふと自信をなくす時(私の場合しばしばですが)
法話やエッセイの中に何となくこの先うまく生きていけそうなヒントや元気ををもらえる気がします。
表題は、某週刊誌に連載されたものと、先日住職を退任された天台寺での法話をまとめたものです。
その中で若い編集者から『元気の元』は何かと聞かれて答えた部分
(中略)何も格別のことをしていないのです。
ただ心の持ち方には気をつけています。
病気は心が呼ぶと思っているので、心を常に明るく風通しよくしておきます。
それにはすんだことをくよくよしないことです。
(中略)
嫌なことはできるだけ早く忘れ、心の転換をすることです。
明るく風通しの良い心・・・
いつまでも沢山のことを心のうちにくすぶらせるわたしには、理想であり
是非目指したい状況だなぁ・・・
この心の切りかえがもっと上手になれば、心ももっと軽くなれるのかも。
う~ん、なるほど。
問題は心の切りかえをうまくする方法の会得方法やね!
日々精進します(自信なし)
by yurari-n
| 2005-06-19 23:19
| 読書な日々